ミッシャからミハイルへ

昨日に続いて、もうひとつミッシャ・マイスキーの本について書きたい。
インタビューをまとめた自伝的作品『ミッシャ・マイスキー「わが真実」―魂のチェリスト』。その第16章「ミッシャからミハイルへ」。
この本を手に取ったのは大好きなチェリストの名前が表紙写真とともに印刷されていたからだが、この本を買ったのはぱっと開いたページの次の文章が目に飛び込んで来たからだ。
私は子どものころから「ミッシャ」と呼ばれていた。
ミハイルのニックネームである。
ミハイルというのは、ヘブライ語のミハエルから来ている。
ミカエルというほうが一般的かもしれない。
ガブリエル、ラファエル、ウリエルと並ぶ四大天使のひとりで、
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教で共通して重んじられる。
ミカエルはイスラエルの守護天使でもある。
西側に出たとき、人から「マイケル」とか「マイク」とか呼ばれ、
これはまったく自分の名前ではないと感じた。
そのつど違和感を感じ、気持ちが悪くて仕方がなかった。
そこで、正式名も「ミッシャ」にした。



d0004296_22403729.jpg 先月仙台を訪れる機会に恵まれ、NotreChambreのJunkoさんやそのお友達で、今月3日にご自分のお店を開かれたYukaさんともお会いした。初めて会うのにみなさん懐かしい感じがしていたのは貴重な経験だった。あるとき、Yukaさんが運転する車の中で、Yukaさんのお店のBGMに相応しいものはないかとお尋ねになった。修道院のようなイメージにしたいのだと聞き、しばらく私のイメージに上ってくる曲やコンポーザーを探った。そしてその時Yukaさんにご紹介したのが、ミッシャ・マイスキーの無伴奏チェロ組曲だった。パブロ・カザルスの演奏もそれは素晴らしく大切に聴いていたが、10年前に初めてミッシャの存在を知り、演奏を聴いてからというもの、すっかり彼に取り付かれてしまい毎日のように聴いても飽きない一枚となっている。第一に感じる強い印象は、ロマンチック。バッハの緻密な計算され尽くしたような曲をこんなにロマンチックに演奏するのはミッシャをおいて他にないでしょう。そして悲しみや希望や夕日の美しさ、深い森の静けさ、月を映す真夜中の静かな湖面、そんなイメージを私に送ってくるミッシャの演奏にわたしはすっかり参ってしまったのです。いつ聴いても新しい。そして言うなれば母の懐のような温かさを持つのです。
 97年の欧州巡礼旅行ではフランス・スペイン・イタリアを45日かけてまわった。そこで見た教会や修道院のほとんどすべては、中世以来の伝統を持つ石造りの建築でした。無機的で温度を持たないようで、存在の温かさを感じにくいような石を用いて建てられている。しかしそこに信仰があつい魂を吹き込む時、がらんとした手に冷たい教会内部の空間は、天窓やステンドグラスから降り注ぎ、内部を照らす光を伴って、私の心を温かく包み込んでくれた。わたしは神さまの光に抱かれ、包み込まれる温かさを感じるためにその巡礼に出かけるように呼ばれたのだなと今は分かります。
 ミッシャの魂に触れる演奏もその同じ温かさを持っている。その神の懐に抱かれるような温かさをYukaさんにも知って欲しくて、無意識にミッシャ・マイスキーを紹介したのかもしれない。そして私が紹介してほどなく、YukaさんはそのCDを手に入れ、店内の雰囲気がさらにグレードアップするようだ、と気に入って下さった。そのお話を聞いて、また連日のように私も聴いていたのだが、今までにも増して、ミッシャが何かを強く私に訴えるかのように新鮮に、そしていつも悲しく切なくロマンチックで、耽美な印象があるのだが、ずっとずっと新鮮に美しく聴き取っていたのです。それが今回のメッセージだったんだと思います。
 YukaさんもJunkoさんも大天使ミカエルとのつながりが深く、わたしも二人のおかげで天使の存在に本当に気づくことができたのです。だから、店頭で大好きなミッシャ・マイスキーの本を見つけたことさえ喜びに溢れましたが、さっと開いたところで先の引用箇所を見つけたときはミカエルの小粋な手品のようなシンクロのような業にさらに嬉しくなりました。
 あの時、Yukaさんの車の中でミッシャ・マイスキーを紹介したのは、まったく偶然なんかではなかった。天使たちはいつもそばにいてわたしたちに早く気づいてといろいろメッセージを送ってくれているのです。
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by tsk1225 | 2005-10-12 22:45 | DIGITAL ASKA


  仙台に移住して3年目。    日々の日記と写真たち。


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