ヴェズレー よかったやぁ〜ん!
NHKの特集フランス縦断の旅、今日はヴェズレー。
不覚にも勉強不足で、ヴェズレーのことは何も知らなかった。
でも今日から、サンティアゴ・デ・コンポステーラと並んで
生涯忘れられない大事な土地となった。
ブルゴーニュのなだらかな丘がどこまでも美しく続く。
その中に森に浮かぶ小舟と称されてきた小さな丘、ヴェズレー。
人口500人の小さな丘。
その丘の頂点に建つ聖マドレーヌ聖堂。
丘の麓から聖堂へと巡礼者を導く参道や、その両側にならぶ
赤い屋根瓦の建物。
中世以来のヨーロッパの佇まいを今に残す素敵な町。
テレビ画面を見ているだけで心が躍り立っていくのがわかる。
ヴェズレーという小さな丘の教会がなぜこれほどまでに大切にされているのか
ヴァズレーのさまざまな歴史が紹介された。
キリスト教の最も偉大な聖人の一人、
マグダラのマリアの遺体を祀るという伝説が残る教会。
まず、イスラム勢力に奪われた聖地エルサレムの奪還を目指す
キリスト教十字軍の出発の拠点となったこと。
12-13世紀にはヨーロッパ各地からの巡礼者がこの地を訪れ、
スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼のスタート地点となったこと。
芸術的にも優れた作品が多く、ロマネスク様式の代表株でもある。
正門の上の部分の半円形のタンパン(石の彫刻)には最後の審判が表されている。
柱頭も一部紹介されていた。
紹介されていたのは「神秘の粉引き」。
粉引きの道具に上から小麦を投入するモーゼ。
ぐるぐるとハンドルを回して粉をひくパウロ。
モーゼは旧約聖書に登場、シナイ山で神から石板に書かれた10ヶの律法、
すなわち十戒を授かった人。
パウロはキリストの弟子の一人で、彼のおかげでキリスト信仰は
エルサレムから地中海沿岸へ、そしてヨーロッパから全世界へと
広がった、その革命的功績をはたした人物。
その二人の功績を寓意的に表した彫刻だった。
また、今日最も感動したのは、聖堂内部に飾られた木の14の十字架。
第二次世界大戦の際、ドイツがフランスに侵攻。
パリを陥落させ、各地を陥れるが、連合国軍が徐々に勢力を広げ
ドイツを敗戦に追い込んだ。
1946年6月11日ヴェズレーの司祭が呼びかけた。
「国境も人種も言葉も超えて世界の平和のためにともに祈ろう」
この呼びかけに答えてヨーロッパのほとんどの国や、カナダからも
多くの人がヴェズレーに集まった。
なんと約40000人もの大群衆が一つの心で
平和のために祈ったのだ。
その巡礼団の中には、罪を清めるため、十字架を
まさに等身大と言うか実物大のあの、木の十字架を担いで巡礼する人がいたというのだ。
パッションという映画をご覧になった方はわかるとおもいます。
100キロ近いのではないでしょうか。もっとあるかも。
60年前のその時の巡礼者達の行進の様子を写したモノクロの映像が
流された時、涙があふれて流れました。
戦後1年も経たぬ間に、こんな平和祈願のための人々の一致があったとは。
テレビで言っていたこと丸写しに等しいのですが、
でも最も感動したエピソード。
その平和のために巡礼の最後に、捕虜のドイツ人が十字架を担いで現れたというのです。
ドイツ人が、です。しかも軍服を着ていたと言います。
そして人々が彼らを受け入れたという事実。
当時その巡礼に参加していたという地元の神父がインタビューで語ってくれてました。
「それまで恐怖でしかなかった。今はこれまでとは違う意味で
そのドイツ人達が軍服を着て、十字架を担いで純粋に平和のために
ともに祈っている。平和のためになにかしなければならないと思った。」
この、平和のための一致の心、あらゆる違い、憎しみや争いの敵をも超えていくことこそ、
キリスト信仰が可能にすること(私にとっては)。
そして宗教の目指すところに大きな狂いはないと私は信じる。
(昨今宗教と呼びがたい宗教もあるけど。)
アナウンサー達の声もすでに感動にふるえ、
私にも、おそらく見ている視聴者にも感動を大きく伝えたに違いない。
NHKのどのスタッフもこんな感動を予想していなかったのではないか。
私もせいぜい世界遺産巡りの旅を愛する人の心をちょっとくすぐるくらいの特集
かと思っていたところがある。
番組をとおしてだけど、この感動は、
ホンモノの歴史の重み、その経験から人々が汲み続け、今に伝えている
ホンモノがあるからこそ伝わるのだ。
しかも、しかもだ。
やるな、NHK。
今回は、よく頑張ったと思う。
聖マドレーヌ聖堂の正門を開け、
マグダラのマリアの聖遺骨を収める鉄の扉まで開けてくれた。
普通、そんなん開けられへんで〜おいっ。
アナウンサー達もオーラに触れたのでしょう。
本当に感動して言葉を失ったり、涙を流してもいた。
私も同じでした。人間として当然だったと思うよ。
この仕事しにきて良かったって思ってるだろうな。
洗礼受けてしまったって不思議じゃないと思うよ。
ほんっとに、固唾をのんで吸い込まれるようにテレビに魅入ってしまった。
ヴェズレー、絶対行かなくてはならない土地だ。
一緒に行く人、募集してます。
あと、ヴェズレーからサンティアゴまで一緒に歩いてくれる人も
まじで募集しています。
2046年6月11日は、ヴェズレーで100周年のイベントがあるから
その時も良いと思っていますが(笑)その時は車で行かせて下さい。
その前に5,6年の間に1700km巡礼しておきたいです。
不覚にも勉強不足で、ヴェズレーのことは何も知らなかった。
でも今日から、サンティアゴ・デ・コンポステーラと並んで
生涯忘れられない大事な土地となった。
ブルゴーニュのなだらかな丘がどこまでも美しく続く。
その中に森に浮かぶ小舟と称されてきた小さな丘、ヴェズレー。
人口500人の小さな丘。
その丘の頂点に建つ聖マドレーヌ聖堂。
丘の麓から聖堂へと巡礼者を導く参道や、その両側にならぶ
赤い屋根瓦の建物。
中世以来のヨーロッパの佇まいを今に残す素敵な町。
テレビ画面を見ているだけで心が躍り立っていくのがわかる。
ヴェズレーという小さな丘の教会がなぜこれほどまでに大切にされているのか
ヴァズレーのさまざまな歴史が紹介された。
キリスト教の最も偉大な聖人の一人、
マグダラのマリアの遺体を祀るという伝説が残る教会。
まず、イスラム勢力に奪われた聖地エルサレムの奪還を目指す
キリスト教十字軍の出発の拠点となったこと。
12-13世紀にはヨーロッパ各地からの巡礼者がこの地を訪れ、
スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼のスタート地点となったこと。
芸術的にも優れた作品が多く、ロマネスク様式の代表株でもある。
正門の上の部分の半円形のタンパン(石の彫刻)には最後の審判が表されている。
柱頭も一部紹介されていた。
紹介されていたのは「神秘の粉引き」。
粉引きの道具に上から小麦を投入するモーゼ。
ぐるぐるとハンドルを回して粉をひくパウロ。
モーゼは旧約聖書に登場、シナイ山で神から石板に書かれた10ヶの律法、
すなわち十戒を授かった人。
パウロはキリストの弟子の一人で、彼のおかげでキリスト信仰は
エルサレムから地中海沿岸へ、そしてヨーロッパから全世界へと
広がった、その革命的功績をはたした人物。
その二人の功績を寓意的に表した彫刻だった。
また、今日最も感動したのは、聖堂内部に飾られた木の14の十字架。
第二次世界大戦の際、ドイツがフランスに侵攻。
パリを陥落させ、各地を陥れるが、連合国軍が徐々に勢力を広げ
ドイツを敗戦に追い込んだ。
1946年6月11日ヴェズレーの司祭が呼びかけた。
「国境も人種も言葉も超えて世界の平和のためにともに祈ろう」
この呼びかけに答えてヨーロッパのほとんどの国や、カナダからも
多くの人がヴェズレーに集まった。
なんと約40000人もの大群衆が一つの心で
平和のために祈ったのだ。
その巡礼団の中には、罪を清めるため、十字架を
まさに等身大と言うか実物大のあの、木の十字架を担いで巡礼する人がいたというのだ。
パッションという映画をご覧になった方はわかるとおもいます。
100キロ近いのではないでしょうか。もっとあるかも。
60年前のその時の巡礼者達の行進の様子を写したモノクロの映像が
流された時、涙があふれて流れました。
戦後1年も経たぬ間に、こんな平和祈願のための人々の一致があったとは。
テレビで言っていたこと丸写しに等しいのですが、
でも最も感動したエピソード。
その平和のために巡礼の最後に、捕虜のドイツ人が十字架を担いで現れたというのです。
ドイツ人が、です。しかも軍服を着ていたと言います。
そして人々が彼らを受け入れたという事実。
当時その巡礼に参加していたという地元の神父がインタビューで語ってくれてました。
「それまで恐怖でしかなかった。今はこれまでとは違う意味で
そのドイツ人達が軍服を着て、十字架を担いで純粋に平和のために
ともに祈っている。平和のためになにかしなければならないと思った。」
この、平和のための一致の心、あらゆる違い、憎しみや争いの敵をも超えていくことこそ、
キリスト信仰が可能にすること(私にとっては)。
そして宗教の目指すところに大きな狂いはないと私は信じる。
(昨今宗教と呼びがたい宗教もあるけど。)
アナウンサー達の声もすでに感動にふるえ、
私にも、おそらく見ている視聴者にも感動を大きく伝えたに違いない。
NHKのどのスタッフもこんな感動を予想していなかったのではないか。
私もせいぜい世界遺産巡りの旅を愛する人の心をちょっとくすぐるくらいの特集
かと思っていたところがある。
番組をとおしてだけど、この感動は、
ホンモノの歴史の重み、その経験から人々が汲み続け、今に伝えている
ホンモノがあるからこそ伝わるのだ。
しかも、しかもだ。
やるな、NHK。
今回は、よく頑張ったと思う。
聖マドレーヌ聖堂の正門を開け、
マグダラのマリアの聖遺骨を収める鉄の扉まで開けてくれた。
普通、そんなん開けられへんで〜おいっ。
アナウンサー達もオーラに触れたのでしょう。
本当に感動して言葉を失ったり、涙を流してもいた。
私も同じでした。人間として当然だったと思うよ。
この仕事しにきて良かったって思ってるだろうな。
洗礼受けてしまったって不思議じゃないと思うよ。
ほんっとに、固唾をのんで吸い込まれるようにテレビに魅入ってしまった。
ヴェズレー、絶対行かなくてはならない土地だ。
一緒に行く人、募集してます。
あと、ヴェズレーからサンティアゴまで一緒に歩いてくれる人も
まじで募集しています。
2046年6月11日は、ヴェズレーで100周年のイベントがあるから
その時も良いと思っていますが(笑)その時は車で行かせて下さい。
その前に5,6年の間に1700km巡礼しておきたいです。
by tsk1225
| 2006-07-20 00:33
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by tsk1225
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